エリートなあなた


やっぱり彼らの発言通りに、剛史は財布を出すことなく、飲食ゼロの修平さんがお会計を持つことに。



さすがの私も、あの言葉を聞いていたから「私が払います!」と強く言えなかった。



ただ長財布からカードで支払いする修平さんからちょっと離れがたくて、その隣でボーっと終わるのを待つだけ。



「ありがとうございましたー」の声に押されて居酒屋のドアを出ると、外でタバコを吸いながら夜空を仰いでいた剛史。



私たちに気づいてすぐ、「ゴチになります!」と歯を見せて笑う姿はやっぱり昔と同じだ。



「――やっぱり食いしん坊なところって昔から?」


コートを羽織りながら尋ねたのは修平。そして驚いて隣を見上げてしまう。



「そーなんすよ!飯のあとはスイーツ補給とか言って、下手すりゃ俺より食って…」


吸っていた煙草を携帯灰皿で処理しながら、またしても失礼なことペラペラ話す剛史。



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