エリートなあなた
いやいや、女性用品を買わせることはさすがにお願い出来ない。
それに修平さんがコンビニへ行くなら、私が進んで行くのだけれど…。
「あ、大丈夫です。…実は、持ってます」
苦笑して返したところさすがの修平さんも、「――え?」とその意味を計っている。
「あれから、…困らないくらいには、持ち歩いてるんです」
「そう、なの?」と、ようやくオブラートな発言に納得してくれたようだ。
「…あ、ほら!友だちの家に行く時も困りませんし!」
「それはそれは用意の良いことで」
無理に付け加えた一言がまた、彼のツボを突いたらしく腹を抱えて笑い始めた。
簡単メイク出来るくらいの化粧ポーチは、もともと持ち歩いていたけれど。
一度彼のお家へお邪魔して以来、お泊り用スキンケア用品と下着を足していたのだ。
ここ最近はそれさえも忘れていたけれど、…備えあれば憂いなしだと思った。