エリートなあなた


「真帆ちゃんエロい」


「ちょ、どこ見てるんですか…!」


屈んでその光景を見ていたためか、チラリとダークグレイの眼差しが向けられたのは胸元だった。



パーカーのジップをもう一度上げ直しながら、くつくつ笑っている向かいの彼を睨む。



いくつもガラステーブルに置かれた新聞紙を見ると、経済誌に工業新聞や英字新聞などその種類は幅広い。



「たくさん…、こんなに読まれるんですね?」


「んー、専門分野からも情報入るし、読むのも結構楽しいんだよね」


そんな時間が果たしてあるのだろうか?と、にわかに疑問を抱きながら感心した。



私の場合、もっぱら自宅が取っている全国誌をたまに見る程度だからなおさらだ。



< 253 / 367 >

この作品をシェア

pagetop