エリートなあなた


「あ、修平さんご飯食べましたか?」


「ううん、まだ」


「それじゃあ、私作ります!」


すると立ち上がった彼は私の頭をポンポンと軽く叩き、「よろしくね」とリビングを出ていった。



乱雑に置かれた新聞をひととおり並べると、長すぎる服の袖をムリヤリ上げた。



ふわりと漂ってくる彼の香りが心地良くて、やっぱり頬が緩んでしまうのも無理はない。



その後キッチンの冷蔵庫を開けると、中にあった食材から出来そうな料理を思いついた。



時刻は22時近く――すぐに食べられるように、と急いでお湯を沸騰させながら食材をカットする。



まずはオリーブオイルと潰したガーリックと鷹の爪を入れてフライパンに火をつける。



それらの香りを立たせたところで、冷蔵庫にあったきのこや野菜類を投入。最後は茹でていたパスタをからめて、お手軽ぺペロンチーノの完成だ。



お皿へ盛っていたところへ「いい匂いー」と言いながら戻って来た彼。



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