エリートなあなた


「パスタにはビールだな」と、キッチンへ入って来て冷蔵庫から缶ビールを取り出す。



「ワインじゃなくて?」


「ガッツリ食べれるから?」


「うん、…確かにそうかも」


首にタオルをかけてスウェット姿の修平さん。ポタポタと水滴を垂らしている。



合間に作ったシーザーサラダとともに、ダイニングキッチンでガツガツ食べ始めた彼。



「修平さん、髪拭きますよ?」


「あ、サンキュ」とされるがままに食べている彼。その首元にかかっていたタオルで、湿った髪の毛を優しく拭いていく。



「何で乾かさなかったんですか。風邪引きますよ?」


「うーん、何でだろ?」


「もー…、」



「美味い!」と言われてそれだけ微笑する。何より仕事モードの失せた表情が、2人きりのプライベートを実感させてくれるから。



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