無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
「花なんて珍しいな」
お風呂上がりで濡れた髪をタオルでガシガシ拭きながらリビングにやってきた真紘が、カウンターの上に飾っておいたチューリップを見るなりそう言った。
少し前にひどく疲れた様子で帰宅した真紘のことがずっと気がかりで、癒しになればと思って飾ってみたものだ。フラワーショップに立ち寄ってみたら、早咲きのチューリップが入荷していたのでつい買ってしまった。
とはいえ、そんなに目立つ場所に置いていなかったので、こんなに早く気付かれるとは意外だった。
「お部屋に綺麗なお花があると癒されるなーと思って飾ってみたんですけど、もしかして嫌いでした?」
「いや、別に……」
そう言いながらも、真紘は花瓶に生けた黄色のチューリップを訝しげに眺めている。
「あ。お金はちゃんと自分のお金から出してますから」
「そんなこと気にしてない」
てっきり無駄遣いをするなと怒られるかと思ったので付け加えたが、呆れたように一蹴された。
「というか穂乃花。むしろもっと家の金を使え。全然減ってないぞ」
「ちゃんと使わせてもらってますよ。そんなに買うものもないですし」
「そう言うならこれからは自分の金は使うな」
温め直した夜ご飯をリビングへ運ぶと、目の前に立った真紘から威圧感たっぷりに見下ろされた。
ついでに手に持っていたお皿も奪われ、手持ちぶさたになってしまった。仕方なく由惟はそのまま席に着く。
なぜ真紘がムスッとしているのかわからないままご飯を食べていると、真紘の目線が再び花に移った。穴があきそうなほど花を凝視していて、リラックスしているとは思えない。やはり花を飾るのは失敗だったのかもしれない。
お風呂上がりで濡れた髪をタオルでガシガシ拭きながらリビングにやってきた真紘が、カウンターの上に飾っておいたチューリップを見るなりそう言った。
少し前にひどく疲れた様子で帰宅した真紘のことがずっと気がかりで、癒しになればと思って飾ってみたものだ。フラワーショップに立ち寄ってみたら、早咲きのチューリップが入荷していたのでつい買ってしまった。
とはいえ、そんなに目立つ場所に置いていなかったので、こんなに早く気付かれるとは意外だった。
「お部屋に綺麗なお花があると癒されるなーと思って飾ってみたんですけど、もしかして嫌いでした?」
「いや、別に……」
そう言いながらも、真紘は花瓶に生けた黄色のチューリップを訝しげに眺めている。
「あ。お金はちゃんと自分のお金から出してますから」
「そんなこと気にしてない」
てっきり無駄遣いをするなと怒られるかと思ったので付け加えたが、呆れたように一蹴された。
「というか穂乃花。むしろもっと家の金を使え。全然減ってないぞ」
「ちゃんと使わせてもらってますよ。そんなに買うものもないですし」
「そう言うならこれからは自分の金は使うな」
温め直した夜ご飯をリビングへ運ぶと、目の前に立った真紘から威圧感たっぷりに見下ろされた。
ついでに手に持っていたお皿も奪われ、手持ちぶさたになってしまった。仕方なく由惟はそのまま席に着く。
なぜ真紘がムスッとしているのかわからないままご飯を食べていると、真紘の目線が再び花に移った。穴があきそうなほど花を凝視していて、リラックスしているとは思えない。やはり花を飾るのは失敗だったのかもしれない。