(一)この世界ごと愛したい






「…寝たか?」


「ああ。」


「ハルも疲れたろ、早く休めよ。」




私のこと同様、ハルの体調を気遣うるう。



それはそうだ。


ハルだってまだ万全じゃない状態でここまで馬を走らせて来たんだから。疲れてないわけがない。





「…ルイ、さっきの話聞いてたろ。」


「…ああ。」


「お前が俺ならどうする。」


「……。」





るうは、静かに考える。



何が何でも私を引き留めて手元に置くか、潔く送り出すか。




ハルの立場で考えるなら、国の安否も考慮して送り出すのが上策。





だけど、それを分かっていても離れたくないと思ってしまうのが恋心という厄介な存在で。







「俺は、是が非でも離したくない。」


「…だろうな。」


「でも実際リンの中で答えが決まってて。もし次に同じような事が起こって、次はハルが敗れるなんてことになったら…。」


「ああ。もう打つ手がねえ。」




絶対に離したくない二人の葛藤。


そして、私の覚悟。







果たして、勝るのはどちらか。




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