(一)この世界ごと愛したい
ほわんほわんと。
纏う炎を徐々に小さくして、私は城へと降り立つ。
一回着地失敗しかけてるからね。そこはきちんと学習してますよ。
「…ただいま。」
着地した場所に、ママとアル。
そして国を支えてくれている人たちが勢揃いしている。
…というか、いつもより人多くない?
「ひ…姫様…炎が……夢か?」
「あー。その辺はハルに聞いてくれれば…。っ!」
火龍の説明はハルにと、一人の重役に伝えている最中ママが私を抱きしめた。
「おかえりなさい、リン。」
「ママ…。ただいま。」
「お姉ちゃんおかえりっ!」
「アルもただいまー。」
家族との再会。
やっぱりそれは、何より嬉しいことで。
二人は火龍のことなどどうでもいいと言わんばかりに、私におかえりを伝えてくれた。
「お腹空いてない?疲れてない?」
「さっきまで寄り道してて。たくさん食べてきたから、疲れたっちゃ疲れたけど大丈夫!」
「リンっ…本当によかった…!」
「パパの仇もしっかり討ってきたからね!」