(一)この世界ごと愛したい
これで少しは、パパの無念も晴れるといいな。
「なんでこんなに人多いの?今日何の日だっけ?」
「これはハルが…。」
「ハル?」
なんか国王軍がやたら多い気がするんだけど。
軍事演習でもする気かな?
「姫様本当に、セザール王を…お一人で…?」
「うん。ついでにハルに怪我させた第一王子も討ってきたから、セザールは第二王子が即位したよー。」
「っ!?」
「…何かみんな元気なくない?」
ここは盛り上がってほしいとこだったんですけど。
もしかして、さっきの火龍お披露目が怖かった?私やりすぎた!?
「その炎はもしや…我々への、憎しみの炎なのでしょうか。」
「はい?」
一体、何の話をしているんだ。
「ママ、これ何なの?」
「…私も含めて、あなたに謝ろうってみんなで待ってたのよ。」
「さっぱり意味が分かんない。褒められることはあっても、謝られる覚えはないよー?」
「ううん。それでもやっぱりごめんね、リン。」
ごめんねって…言われても。
私はどうすればいいんだろうか。
「あ、陛下っ!お帰りなさいませ!!!」
そんな中、ハルとるうが到着。
陛下って…しっかり呼ばれてるハルは、偉そうに歩いてますけども。
…この状況を説明してほしいものだ。