(一)この世界ごと愛したい




「リ、リン?お前…そうなのか?」


「え?」


「そいつが好きなのか?俺よりか?俺より好きなのか?」


「ううん、ハルの方が好き。」




即答した私に、満足そうにハルは笑う。




「私たぶん、ハルより好きな人には出会えないと思うよ。」


「っ…リン〜っ!!!」




ハルはそれはもう感極まって涙する。


るうがそれを見てドン引き。




ママもアルも、楽しそうに笑っていて。



ここに戻ってこられて本当によかったと、心からそう思える。





だからこそ。


守りたいと強く思う。






食事を終えて、私は自分の部屋に戻ってきて。


再びシャワーを浴びて一人ダラダラとしていた。




寝ようと思えば寝れるくらい疲れたし。しんどいし体も重いんだけど。







「…足りない。」





まだ、足りない。


力が、足りない。




もどかしいと気持ちが焦る。






でも、危険と隣り合わせの力を今日これ以上使うのは得策じゃないことも分かっている。




自分の気持ちに蓋をして。



大人しく布団に潜り無理矢理目を閉じる。




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