(一)この世界ごと愛したい




「でもリン。ここを出ていくなんて、ハルとルイが納得するとは思えないけど…。」


「これだけの本で足止めするくらいだからね。しばらく読書に明け暮れながら気長に説得するよー。」




私は一筋縄では行きそうもない、二人を説得することに思わずめげそうになるけど。


さっきのアルの強い目を見たら、私も負けてられないなと。こんな小さな身体で国を背負おうとする志を無碍には出来ないと。




そう思ったら、ひたすら頑張り続けようと思えた。





「…食べよっか。」




とりあえずご飯を食べて。


私はまた修行に戻ろう!!!




そう意気込んで黙々と食べ物を頬張る私を、ママとアルが楽しそうに見て笑っていた。



家族っていいなって改めて思えた。




< 1,082 / 1,300 >

この作品をシェア

pagetop