(一)この世界ごと愛したい
「でもリン。ここを出ていくなんて、ハルとルイが納得するとは思えないけど…。」
「これだけの本で足止めするくらいだからね。しばらく読書に明け暮れながら気長に説得するよー。」
私は一筋縄では行きそうもない、二人を説得することに思わずめげそうになるけど。
さっきのアルの強い目を見たら、私も負けてられないなと。こんな小さな身体で国を背負おうとする志を無碍には出来ないと。
そう思ったら、ひたすら頑張り続けようと思えた。
「…食べよっか。」
とりあえずご飯を食べて。
私はまた修行に戻ろう!!!
そう意気込んで黙々と食べ物を頬張る私を、ママとアルが楽しそうに見て笑っていた。
家族っていいなって改めて思えた。