(一)この世界ごと愛したい



そこからしばらく日は過ぎ去り。


るうに買ってもらった本も、半分ほどは読み終えただろうか。



修行も満足出来るほどではないが、徐々に力に慣れてきた私。そろそろ瞳の色を変えての修行に切り替えて行こうかと検討している。




ハルは王の責務を逃れたと言っても、幼いアルの王代理と軍総司令を担っていることで中々忙しそうで。


毎日執務室で働いているかと思えば、軍の稽古や演習を取り仕切り頑張っている。




ハルが頑張ることで、るうも必然的に忙しくなる。




二人は私とは違う日常を過ごしている。





これが二年前だったなら、私はそんな二人にべったりくっ付いて。



ハルの仕事のお手伝いをするフリをして邪魔したり、軍事演習に混ざってみんなと稽古したんだろう。






そんな日常から、手を離したのは私。






「…んー。」



アレンデール城の大きな書庫。



るうに買ってもらった本は大体ここに収まったようで、私は夜な夜な一人でここで本を読み漁ったり。部屋に持って帰る本を選んだりしている。




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