(一)この世界ごと愛したい
『お前もハルも、まとめて俺が面倒見る。』
「…嘘つき。」
るうはもちろん何も悪くないのは分かってるものの。
誕生日の日、るうが言ってくれた言葉に思わず愚痴が漏れるけど。
大丈夫。
胸が痛むのも、きっと今だけ。
こんな毎日が当たり前になる日に向かって、私は歩いているんだから。
「…あ。」
誕生日と言えば。
るうのお誕生日のプレゼント。
渡そうと思っていた物があったんだけど、今のるうには必要ないかもしれないな。
…まだいいか。
もし渡す時にるうにいらないって言われたら、宝物庫から別の物をこっそり盗んで渡そう。
部屋に戻って来た私は、またもや本をそこからも読み続けて。
明日は瞳の色を変えての修行をしようと考えつつ。寝落ちて行った。