(一)この世界ごと愛したい
そう思うと余計に気持ちが焦る。
私の馬鹿!!!
もういつ降り出してもおかしくないだろう雨だけど、今日は少しでも修行を進めたいので。
私は迷わず裏山へ向かう。
「…セザール戦でも一回やったし、ある程度は大丈夫だよね。」
私は躊躇いなく瞳の色を変える。
途端に、身体に熱が籠るのを一旦は抑え込み。
「ふぅ。」
一息ついて気持ちを整えて。
内なる炎を、徐々に解放していく。
徐々…に…っ!?
「っ…!!!」
まずい。
非常にまずい。
何一つ燃やすことないよう調整している制限だけは死んでも奪われないように。
けどそこに集中しようとすればする程、私から力を引き出さんと炎が溢れ出す。
…気が遠のく。
「っつ…。」
自分の気力を引き戻すため、私は自分の左前腕に剣を刺す。
その痛みで無理矢理に遠のく意識を引き戻す。
「あ…ぶな…。」
周囲の炎を念の為、体内に戻す。
それだけ終えると私は堪らずその場に倒れ込む。