(一)この世界ごと愛したい



「本気で寝ようと思います。」


「待て。」


「もうなんか頭痛いし体も怠いんだよね。」


「…へえ。」




私が不調を訴えると。


るうは私に寝ろとベッドへ促す。






「ありが…っ!?」


「左腕か。」




感謝の言葉を伝えて、ベッドへ向かおうとした私の左腕をるうが掴む。




…痛いって!!!


なんて荒っぽいことをするんだ!!!





「ちょ…っ、離して…!」


「熱の次はなんだ。捻挫か?」


「待って!たぶん見ない方が…!!」




私の袖を捲り上げたるうが固まる。




それはそうだ。



剣で刺した上に焼いたグチャグチャな傷。


それをるうが多少傷からズレてはいたものの掴んだもんだから。



…痛くないわけがないんです。






「…なに…。」


「…面目ないです。」




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