(一)この世界ごと愛したい
「リンー!手伝ってくれー!!!」
廊下から私を呼ぶハルの声が聞こえる。
「やば…。るうちょっと離してっ…。」
「……。」
「るうっ!」
私の腕を掴んだままのるうは動かず。
ハルがドアを大きく開けて入って来たので、私は捲れた袖を直す。
「何してんだお前等。」
「え…。あー、なんだろう…?」
「はあ?おいルイ何してんだ、さっさとリンを離せ。」
「そうだね、るう離そう!?」
ハルにバレると面倒なんだよ!!!
るうも分かってるでしょう!?
「何をどうしたら…こうなる。」
「うんうんそうだねー。るう疲れてるのかなー。ハル悪いんだけどちょっと待ってねー?」
私はるうを引っ張り部屋の外に連れ出す。
「るうお願い!ハルには内緒にしてっ!」
「…だから何をどうしたらあんなことになんだよ。」
「ちゃんと説明するから今は落ち着いて!」