(一)この世界ごと愛したい
「…じゃあ、お互い生きてたら行こうか。」
「…?」
「るうの命、私に預けてくれないかな。」
るうは不思議そうにしている。
旅行の話から急に打って変わった話題。
だけど、私にはもうあまり時間がない。
無理なお願いなことは承知しているし、説明なしに納得してもらえるとも思ってない。
「別にいいけど。」
「…え。」
「あ?何なんだよお前。」
「まだなんにも説明してないけど。」
冗談だと思われてるのかもしれない。
「預けるも何も、俺の命なんてとっくにお前のもんだろ。」
とても冗談には思えないくらい真剣に。
るうはそう、言って退けた。
数々の戦場を共に駆け回ったもんな。
私だって、前は作戦が上手く嵌まらないこともあったし、そこそこ危険な戦況だってあった。
そんな中でも、るうは私を信じてくれた。
「…熱はまだ下がってないけど。思えば雨の方が都合いいし今から試してみようかなー。」
身体ヘロヘロですが。