(一)この世界ごと愛したい
るうがそっと私の手を握る。
私も強く、握り返した。
るうの想いや決意のような気持ちが、握った手から伝わってきたような気がした。
「もし私が危なくなったら、ハルみたいに私を守ろうと思ってる?」
「ああ。でも俺はあいつと違ってちゃんと起きとく。」
そう言ったるうが少し可愛く見えた。
相手が相手なだけに多少の苦手意識はあるけども。正直一対一なら絶対負けない自信はある。
その状況に持っていけるなら勝ちは確定なんだけどなー。
なんせ今の私はセザールの人間。
王子を斬れば罪人として裁かれる。そうなれば仇討ちの夢も途絶える。
完全勝利への勝ち筋が未だ見えないですねー。