(一)この世界ごと愛したい
そう思うからこそ、我慢していたものがハルとるうの前でようやく溢れ返る。
こんなに、思いっきり泣くのはいつ以来か。
ハルが眠りについたあの日も…確かわんわん泣いてた気がするな。
その時もこうして、るうが支えてくれてたね。
それはもう泣いて泣いて、泣き疲れて私はそのまま眠りに落ちてしまう。
「…ったく。二人揃って寝ちまいやがって。」
泣き疲れて眠った私を、るうが軽々抱き上げる。
「…ハル。お前はさっさと起きろよ。リンがどこぞの野郎のとこに嫁に行っちまうぞ。」
私を抱えたまま、変わらず眠ったままのハルにも声をかけて、るうは地下室を後にする。