(一)この世界ごと愛したい
鳥の鳴き声と、朝日を感じて重い瞼を開く。
こんなに寝たのはいつぶりだろうと思うほど、久しい感覚だった。
「…ん?」
隣には何故かるうが眠っている。
なんだこの状況は。
と思ってとにかくるうを起こすことにした。
「るーう。もう朝っぽいけどー。」
なんだかいつもと逆の出来事で新鮮。
思わず笑みが溢れる。
「…んあ?」
「るう起きた?」
「あー…。起きた。」
るうは中々起き上がることはなく、謎に私を見つめている。
「どしたの?」
「…リン…」
「お姉ちゃん、朝だよー!」
るうの言葉は、突然のアルの突撃によって阻まれた。
何を言いかけたのか、後から聞いてみたけど答えてはくれなかった。
「お姉ちゃんとルイは仲良しだね!」
無邪気なアルを見ていると和むなー。
「今日は私がるうを起こしたの!」
「え、ほんとに?お姉ちゃんすごい!!」