(一)この世界ごと愛したい
るうは深い溜め息を吐いて、執務室から出て行ってしまった。
私の考えは、るうには筒抜けだけど。
逆もまた然り。
るうの考えだって、私には想像できる。
「…連れてくしかないのかなー。」
なるようになるか。
結局難しいことを考えるのはやめた。今は一分一秒さえ惜しい。悔いがないようやり遂げよう。
会議の準備をあらかた済ませて、持ってきた本をひたすら読み漁る。
セザールについて知るためだ。
地形、気候、文化、祭事、歴史など多岐に渡ってできるだけ多くの情報を詰め込む。
これが私の戦い方だ。
この情報を活かして何を成せるかは分からないけど、必ず自分の役に立つと信じるしかない。