(一)この世界ごと愛したい
「あ、それとるうに約束してほしいことがあるの。」
「なんだよ。」
セザール王は、噂通りの醜悪な人間であることは痛いくらい分かったから。
だから、この仇討ちではるうの動きもかなり重要になる。
これは、るうを守るための約束。
「例え…私がどんな扱いを受けて何を言われて何をされても、絶対に動かないで。」
出来るわけないと。
口を挟みそうなるうを見て、私はさらに続ける。
「絶対に動揺しないで。隙を見せないで。」
「……。」
「出来ないなら、連れては行けない。」
若干の怒りを浮かべている。
それでも、ここがブレると私の作戦自体が全て破綻する可能性が高くなる。
「もし仮に私を庇うようなことがあって、るうが捕えられて、るうが人質にでもなろうものなら。いよいよ私は手も足も出せなくなる。」
それはつまり、この戦には勝てなくなる。