(一)この世界ごと愛したい
唇を離すと見たことないくらい、るうの顔が真っ赤になっていて。
病気なのか心配になった。
「…俺だな。悪いのは全部俺だ。マジでごめん。」
「誓いのキスなんでしょ?」
「謝ってんだろ。」
「どういうこと!?」
そんなこんなで。
意味不明なやり取りをしつつ、軽くまたセザールについて私の調査報告をしたり。
時間が経つのはあっという間だった。
…馬車の足が、一時止まる。
いよいよ到着が近いことが分かる。
実はセザールの王都へは、国境さえ関係なしに進めば意外と西の戦の時ほど時間はかからない。
私は来たことはないんだけども。
「るう、約束は守ってよね。」
「しつこい。」
「私が斬られても、絶対に動かないで。」