彼の溺愛の波に乗せられて
「そうなんだよ。俺も気づかなくて。店に来た時にどこかスポット教えてくれって言うから、見るからにうまそうだったから教えたのよ」
「そうだったのか。通りで上手いわけだ。しかもこのイベント、ビッグウェーブじゃん」
凌雅が言う。
「ビッグウェーブ?」
「ああ。20メートルくらいの波に乗るやつ」
凌雅が私を見下ろす。
「20メートルも!? え!? 大丈夫なのそれ」
「かなり危険」
雅人も言う。
危険…
だよね。
「このカルフォルニアのポイントはプロサーファーでも選ばれた人しか乗れない」
そんな所に行くのにあんなサラッと行ってくるなーなんて言ったの!?
頭おかしいんじゃないの!?
「でも天寿さん、何回もやってるよ」
「ああ。もっと危険な所でも乗ってるよな確か」