彼の溺愛の波に乗せられて
ヤバい。
泣きそう。

みっと目に力を入れて唇を噛み締め涙をこらえる。

「雅!?」

それでもこらえきれずに溜まりに溜まった大粒の涙が出てきてしまう。

それを皮切りにどんどんダムが決壊したかのように出てくる出てくる。

「愛莉ー!」

私は車の中で大声で叫ぶ。

「ちょっと! やだ! どうしたってのよ!」

「私信用されてなかったんだー! バカやろー!」

愛莉は慌てて開いている窓を閉める。

「雅! ちゃんと説明しなさい!」

「んぐっ…うぐっ…」

そしてティッシュを箱ごと渡される。
チーンと鼻をかんだ。

「最近ね、好きな人出来たの」

私は愛莉に話す事にした。

「え? 雅が?」

私はコクっと頷くと愛莉は大きく目を開けた。
眼球が飛び出るほどに。

そんなに驚くなや。
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