彼の溺愛の波に乗せられて
「そろそろかなっては思ってた」
「雅人と凌雅は?」
「なんか最近付き合い悪いんだよねー」
兄たちはもう実家を出てそれぞれ一人暮らしをしていて、たっくんの焼肉屋の分店で二人とも働いている。
彼女が出来たのか知らないけどメッセージもろくに返ってこない。
昔から彼女ができたりすると、わかりやすく私を蔑ろにする。
「ははは。あいつらまた女でもできたか?」
たっくんはそんな事を言いながら笑っている。
「多分ね。次の休みにでも一人で行ってみる」
「おう。気をつけてな」
「はーい」
そして休みの日までにボードのメンテナンスなんかも整えつつ、その日を待った。