彼の溺愛の波に乗せられて


「そろそろかなっては思ってた」

「雅人と凌雅は?」

「なんか最近付き合い悪いんだよねー」

兄たちはもう実家を出てそれぞれ一人暮らしをしていて、たっくんの焼肉屋の分店で二人とも働いている。

彼女が出来たのか知らないけどメッセージもろくに返ってこない。

昔から彼女ができたりすると、わかりやすく私を蔑ろにする。

「ははは。あいつらまた女でもできたか?」

たっくんはそんな事を言いながら笑っている。

「多分ね。次の休みにでも一人で行ってみる」

「おう。気をつけてな」

「はーい」

そして休みの日までにボードのメンテナンスなんかも整えつつ、その日を待った。
< 14 / 301 >

この作品をシェア

pagetop