彼の溺愛の波に乗せられて
いよいよ休みの日になり、サーフボードをおんぼろ愛車に乗せて車を走らせる事10分。

まだ早朝だが、たっくんの言う通り入ってる人がチラホラ見受けられた。

私はいつも通り砂浜に車ごとガシガシ入って行く。

だいたいこの辺りのスポットでサーフィンをする人たちは車で砂浜まで入ってくる。

少し先にちゃんと整備されて駐車場がある所もあるけど、私はこっちが好き。

このへんでいいか。

数台が適当に各々止めている車の少し離れた場所に停車して、車から飛び降りてトランクを開けてボードを出す。

チビでもなんでも出来るんですよ。

ちゃちゃっと手慣れた手つきでボブヘアをギリギリ一つに結んで、スーツのファスナーをグイーッと上げた。
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