彼の溺愛の波に乗せられて
雅を抱きしめて、目を閉じればあのビッグウェーブの瞬間が脳内で再生され始める。
あの波はマイクも言っていたが、本当にモンスターだった。
ボード越しに伝わるパワーが計り知れない。
今でも思い出すと足が痺れそうだ。
一瞬でも気を抜けば全てが台無し。
それこそ水の泡。
まさにそんな波だった。
あれに巻かれたらさすがに苦しいだけじゃ済まなかったかもな。
げんに俺の前の奴は落ち方がまずかったからか首をやっちまってた。
あの落ちた時の衝撃は味わった奴にしかわからないだろうな。
あれは海面なんかじゃない。
鉄のように固くて死ぬほど痛い。
映像や見てるだけではわからないが、何メートルも下の地面に叩きつけられる感じだ。
そして息つく間もなくあの大波に巻かれる。
容赦ない。
これぞ自然界の脅威。