彼の溺愛の波に乗せられて
そしてその日が来て海に到着すると見慣れた二人が早速波に乗っていた。

相変わらず上手いよね。悔しいけど。

するとあの日見た上手な人も少し離れた所にいた。

なんか急にここのスポットのレベルが上がってしまった気がする。
他に人もいない。

私は気にせず海に出た。

「おはよ!」

波を待つ間、長男の雅人に声をかける。

「おお、雅。来たか、はよ。あれ、俺先良い?」

先を見ればいい波が来てる。

「いいよ!」

「さんきゅっ」

そして軽やかに身体を起こして雅人は行ってしまった。

「雅、来たな」

「あ、凌雅。おはよ!」

凌雅がパドリングしながら近くに来た。

「はよ。ほれ、あれお前行け」

おお。いい波じゃん。

「さんきゅ!」

凌雅に言われて私も波に乗った。
今のなかなか良かったんじゃない?

プハっと波から顔を出して凌雅を見ればボードに座って私を見ていて手を叩いていた。

私もイェーイとVサインをして見せる。
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