彼の溺愛の波に乗せられて
何回か乗ったあと、私は二人にそろそろ仕事もあるので声をかけると、二人もいったん一緒に海から上がった。

チラッとあの上手な人を見るとまさに波に乗るところだった。

スピードえぐっ。

「あの人、上手だよね」

すると雅人も凌雅もその人を見る。

「ああ。でもこの辺で見た事ないよな」

雅人が言う。

「ここのスポット地元民じゃないとなかなか入って来ないよな?」

凌雅も続く。

「こないだも来てたよあの人」

「俺らと歳同じくらいかな」

「ぽそう。うめぇ」

「マナーも良いしな。割り込みとか絶対しないし」

「距離とってくれてるよな」

それは思った。
ちゃんと周りを見て波に乗ってる。

「二人はまだしてく?」

「ああ」

「そっか。それじゃ私は行くね! また来週来る?」

「来週はわからん」

「気分」

あそ。
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