彼の溺愛の波に乗せられて
上がってきた天寿を見れば、胸元が真っ赤になっていた。

「ちょっと! 天寿!」

私は天寿の側に駆け寄ってそこに触れる。

「真っ赤じゃん!」

「マジで頭くるわ。俺は雅のなのに」

天寿のこめかみに血管が浮き出てる。
私より怒ってんじゃん。

「キスマークってどうやって付けるの?」

「え? 吸うと付くけど…」

「上書きしよう」

「気持ち悪くないの? 俺触ってもいい?」

「…いいよ。避けないでよ」

「雅…」

天寿は私を引き寄せ抱きしめた。
お風呂上がりでボディーソープの香りがする。

私は天寿の手を引いて寝室へと連れて行く。
そして天寿を押し倒して上に跨った。

私も上の服を脱いでピッタリと身体をくっつけた。

「雅…」

「大丈夫。きっと何もされてないよ。もちろん天寿も何もしてない」

「信じてくれるのか…?」

「当たり前でしょ?」

そう言って笑えば、天寿もようやくフッと笑ってくれた。

「ブチ切れられる覚悟はしてたのよこれでも」
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