彼の溺愛の波に乗せられて
子供たちは砂浜で遊ぶことにしたらしい。

「雅、行くか」

「うん!」

二人で並んでパドリングしながら海へ向かう。

「雅、あれ行きな」

俺は良さそうな波をさす。

「やった! ありがとっ!」

早速軽やかに身体を起こして見事なエアリアルを決めていく。
ははは。
さすがだな。

エアリアルとは波を飛び抜けて空中で技を決めるそんなやつ。

俺も次の波に乗り、空中に飛び抜け回転しループを決めると皆んなが拍手をくれる。

「すげー! 天寿くんヤバいな!」

近くで水上バイクに乗った塁さんが叫んだ。

「ははは」

その後も雅人や凌雅もいつも通り技を決めながら皆んなで波に乗った。

塁さんの後ろにはかわるがわる皆んなが乗ってきて俺たちのサーフィンを見ながら楽しんでいた。
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