彼の溺愛の波に乗せられて
「塁さん。俺も免許あるんで借りていいすか?」

「おお。もちろん!」

塁さんは快く貸してくれた。

「ありがとうございます! 雅、おいで」

「やったー! 天寿も乗れたんだね!」

雅と俺はバイクに跨る。

「塁さん、ちょっとだけ借りますね!」

「ああ、気にせず楽しんどいで」

そしていつもはサーフボードで乗る波にバイクで向かって行く。

「ははは! バインバインじゃーん! 最高ー!」

後ろで雅は大喜びだ。
こんなに喜ぶなら俺も買おう。
そう思った。

そして少し穏やかな波の上をバイクで走る。
日差しと風が気持ちいい。

「天寿、楽しいね!」

「そうだな」

俺は一度止まって振り向きキスをした。
ここからなら見えないだろ。
< 294 / 301 >

この作品をシェア

pagetop