彼の溺愛の波に乗せられて
国産の白の大型SUV。
年式は古いモデルだが、あれ人気のやつだ。
かっけー。
丸目が渋いな。

しかもそこから出てきたのはすんげーチビっこ。

女の子?

子ではないか。

あんなデカい車から小柄な女性が運転席からぴょんと飛び降りて、テキパキとボードを出してあっという間に支度を整えて海に入ってきた。

すんげー慣れてる。

俺は遠くからどうしてもあのチビッコが気になって目が行ってしまう。

は?

そして目を疑う。

何あの女。

すんげー上手いんだけど。

それもそうか。
ここの波はなかなかクセが強い。

ここに来るくらいだから上手くないと乗れないか。

よくあんな小柄な身体で。

重心も低いしスピードもある。
体幹が強い。



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