彼の溺愛の波に乗せられて
「え? いやだから…」

波と遊んでただけ。と言おうとしたその時大きな波が来て私たちはまた波に飲まれる。

するとまた引き上げられ、今度は抱っこするみたいに抱えられてしまった。

あまりに逞しい身体と密着して変にドキドキしてしまう。

「ちょ、大丈夫だってば!」

「わかったから。いいから早くボードに掴まれ」

私は素直に足に繋げてあるボードを引き寄せ掴まった。

「あんま変な事すんなよ」

何故か怒られる。
兄貴たちみたい。

「ははは!」

私はつい笑ってしまった。
すると彼はまた驚いた顔をする。

「何がおかしい?」

「え? いや。あははっ! 兄貴たちみたいで」
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