彼の溺愛の波に乗せられて
いーや、一度チラッと見た事あったけどやっぱり見事にムキムキやん。
目のやり場に困りすぎる。
こんなん兄達で見慣れてるはずなのに。

「雅」

すると急に名前をよばれ、思わずドクンと胸の鼓動が大きな音を立てた。

私は目線だけを天寿に向ける。

「ビキニで寒くねぇの?」

「んえ?」

いけね。
見惚れてた。

「ビキニで寒くねぇのかって。夏でも朝は冷えるだろ」

ああ。ビキニね。

「全然大丈夫! 私強いから!」

「強い? 喧嘩?」

「あはは! 喧嘩も強いよ!」

私はマッスルポーズを見せる。

「おお。すげぇ。んじゃ俺も」

そう言って天寿も腹筋とちからこぶを見せた。

「いや反則でしょそれ」

「クク。なんでそんな鍛えてんの?」

「私ジムのインストラクターしてんの!」
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