彼の溺愛の波に乗せられて
「え?」

「ヨガとかバイクトレーニングとかのトレーナーしてるよ!」

天寿は意外だったのかポカンとしている。

「あーそう。なるほど。へー」

「昔のあだ名とか凄いよ! 番長とキングコングだから」

「フッは。なんだそれ。俺には野良猫に見える。野良猫の番長だな」

「なにそれ」

初めて言われたわ。
てか天寿ってめっちゃ話しやすいじゃん。
なんか胸は高鳴ってるけど楽しい。
会話のテンポ感とか。

「警戒心剥き出しで、懐かない感じ」

「ははは! イケメンのサーファーは要注意だから!」

「なんだそれ。まぁそうだな。要注意だな。それは続けろ」

本当兄貴たちみたい。
笑っちゃう。
自分はどうなのよって。

「天寿も全然笑わなかったよね」

「ああ。気安く声かけてくる女には要注意よ」

そう言ってニヤっと笑った。
歯が綺麗。
しかも意味わかんない。
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