彼の溺愛の波に乗せられて
「なんでそんな事聞くのよ」

「いや…俺のせいでとかだったら…」

「あと味悪い?」

「そんなっ…いや。うん。ごめん、そう」

だよね。
だって彰人の左手の薬指には結婚指輪が光ってるから。

「結婚したんだね」

「ああ、うん」

「どんな人?」

「まぁ。普通。向こうで知り合った日本人」

そう答える彰人の顔はとても幸せそうだった。
何か胸に燻っていたモヤが晴れていく。

「良かった。彰人が幸せになれて」

本当にそう思った。
私は彰人を傷つけた。

「雅…」

「彰人、これからもどんどん幸せになってね!」

「ありがとな。俺、気にしてたんだ」

彰人は悪くないのに。

「お前、誰か気になってるヤツいるんじゃねぇの?」

「だからなんでそんな事聞くのって」

「俺、お前の事ずっと見てたからわかるよ」
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