彼の溺愛の波に乗せられて
しかも。
しかもだ。

雅はジムのインストラクターをしていた。

俺んとこのジムだよな。
バイクトレーニングって言ってた。

この辺であのメニューを入れてるのはうちだけなはず。

そんな事を考えながら着替えて出社して、ジムの従業員のリストに目を通した。

"五十嵐 雅"

いたわ。
これだわ。

すげー。
ここでこうして出会ったのも何か縁があるのだろうか。

こんな偶然あるか?
そうないよな。

それから仕事をして少し時間ができた。

あいつまだ海にいるかな。
そう思ってチラッと見に行く事にした。

なんでか気になる。
懐かなかった野良猫が少しだけ懐いたから嬉しいのかなんなのか。
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