彼の溺愛の波に乗せられて
そして海に迎えば、砂浜に置いたボードの上に座ってる雅と、一人の男。

なんだ?
誰だ?

ナンパか!?

その瞬間、何故か焦る自分がいた。

時間をかけて寄ってくるのを待って、やっと自分に懐いた野良猫が他の人にも甘えてるように見えた。

俺にだけじゃなかったのか?
腹を見せてやっと撫でるのを許してくれたのかと思ってたのに。

このまま拾われてしまうんじゃないかって。

俺が面倒みたかったのに…
もう会えなくなるんじゃないかって。

その時俺は気づいた。

惚れてる…

他の奴に渡したくない。
俺が可愛がりたい。

これは独占欲だ。

気づけば砂浜に向かって車を走らせ名前を呼んでいた。

「雅」

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