彼の溺愛の波に乗せられて
「天寿! どうしたの?」

雅は俺に気づくとその男から離れて駆け寄ってきた。

「そいつは?」

一瞬嬉しいと思ったのに、独占欲が先走ってそんな事を聞いてしまう。

雅は驚いた顔をする。

すると男はスッと立ち上がってこっちに来ると俺の前に立った。

「どーも。雅の元彼の彰人です」

なんだ?
喧嘩腰か?

「元彼? 元彼が今更何のようで?」

そりゃ元彼くらいいるよな。
クソっ。
それだけで腹立つ。

「あんたは? あんたは雅の何?」

何って…
そう言われて、俺と雅はなんて名前の関係なのかすぐに思い浮かばない。

「ちょいちょい! ストップ!」

その時雅は俺と彰人という元彼の間に入ってきて、元彼の足を踏んでギッと睨んだ。

すると彰人は突然笑い出す。

なんだ?
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