彼の溺愛の波に乗せられて
「たしかに」

「連絡先交換しよう!」

なんと雅からそんな事を言われた。

「そだな」

そしてやっと雅と連絡先を交換した。
それだけなのに嬉しくなる。
なんなら抱きしめてキスしてしまいたい。

雅の頭にポンと手を乗せた。

「またな」

このままこの手を頭の後ろに回して引き寄せてしまいたいのをグッと堪えて誤魔化すように撫でてんのかこねくり回してんのかグリグリしてやった。

嫌がるかもと思ったが雅は嫌がらなかった。
触っても平気なのかな。

雅と目が合う。

綺麗な二重の黒目がちな大きな瞳で俺を見上げるその顔は、人形みたいで可愛らしい。

「天寿。髪の毛、鳥の巣なる」

俺はまだグリグリ頭のてっぺんで手を回していた事に気づいた。

「はは。わり」

そう言って髪を直してやると、雅は意外にもされるがままだ。
本当に猫みてぇだな。

喉を鳴らしてくれてればなお嬉しい。
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