メールチェッカー 【2】
そう言った後、徳田ははっとあることを思い出した。
「アドレスは、替えてないけど……」
『何よ』
「……迷惑メールが多くて、対処はした」
『何したの』
「それがさ。俺もよくわかんないんだよ」
『はあ?』
近くのコンビニで貴美香と落ち合った徳田は、こないだ小春にしたのと同じように、自分の携帯を差し出した。
「自分じゃよくわかんないから、小春にやってもらったんだ」
「あんたさ……ホントどこまで機械音痴なわけ?」
あきれ顔で携帯を受け取った貴美香は、慣れた手つきで操作を始めた。
ばつの悪い顔で徳田はその様子を見つめている。