メールチェッカー 【2】
「受信拒否とかしたらどうかな」
「うん……そうなんだろうけど。
俺、男の癖に昔からこういうの苦手でさ。
どうしたらいいのか良くわかんないんだよ。
悪いんだけど、やってくれないかな」
「……いいわよ。
でも、その度に私がやるのも何だし、一緒にやってやり方を教えようか?」
「いや。もう面倒だし小春がやってよ。
俺はとにかく眠れればそれでいいんだ」
「……わかった。じゃあ、少し携帯借りるね」
操作が分からないことにも、アダルトサイトのことにも一切触れず、小春は笑顔で徳田の携帯を受け取った。
良かった――。
ほっと胸をなで下ろし、徳田は鼻歌交じりでゲーム機の電源を入れた。