戸籍ごと売られた無能令嬢ですが、子供になった冷徹魔導師の契約妻になりました
シルファが地下で作業をしていた時は、多くてもせいぜい十件。ところが、最近では少なくても十件、多い日には二十件に届こうかという日もある。
そんな日は、昼を回っても作業が終わらず、昼食後もしばらく作業が続いていた。
(少しずつ依頼数が増えていたから、気づかなかった……改めて見ると分かりやすく増えているわね)
「魔導具を大事にする風潮でも広がっているのでしょうか?」
メンテナンス数が増えるということは、それだけその魔導具を長く使いたいと利用者が思っているということ。
そう考えたシルファの頬は思わず緩んでしまう。
だが、ルーカスの表情は晴れない。
「そうだな。シルファの言う通りならば憂うことはないのかもしれない。だが、魔導具自体に何か欠陥があるのであれば素直に喜ぶこともできない。とにかく分析はエリオットに任せてシルファは今まで通り魔導具の滞留魔力を吸い取ってやってくれ」
「はい」
シルファにできることは限られているかもしれない。けれど、何か不審な点に気づいた時はすぐにルーカスに報告するようにしよう。
そう思いながら、シルファは次の依頼を確認した。
◇
そんな日は、昼を回っても作業が終わらず、昼食後もしばらく作業が続いていた。
(少しずつ依頼数が増えていたから、気づかなかった……改めて見ると分かりやすく増えているわね)
「魔導具を大事にする風潮でも広がっているのでしょうか?」
メンテナンス数が増えるということは、それだけその魔導具を長く使いたいと利用者が思っているということ。
そう考えたシルファの頬は思わず緩んでしまう。
だが、ルーカスの表情は晴れない。
「そうだな。シルファの言う通りならば憂うことはないのかもしれない。だが、魔導具自体に何か欠陥があるのであれば素直に喜ぶこともできない。とにかく分析はエリオットに任せてシルファは今まで通り魔導具の滞留魔力を吸い取ってやってくれ」
「はい」
シルファにできることは限られているかもしれない。けれど、何か不審な点に気づいた時はすぐにルーカスに報告するようにしよう。
そう思いながら、シルファは次の依頼を確認した。
◇