うみに溺れる。


ずっと一緒にいた。
ずっと傍にいたのに、私は雫玖の家族の事も何も知らなかった。


「……私のせい、じゃない?」

「っ違う!」


もし気付けていれば、今も雫玖は私達と一緒に居てくれた?


「……こんな事になるって思わなかったんだ。たった、俺のその一言が、」

「…うん」

「ごめん、海」

「…空人、」

「ほんとに、ごめんっ…」


崩れるようにその場に座り込み、泣く空人に近寄った。


「こっち来んな、」

「空人」

「うるせぇ、」


うるさいだなんて酷いな。

さっきまで真っ白になっていた頭は澄んでいて、今は妙に冷静な自分がいた。


「……私と、どうなりたい?」

「は、」

「このままだと空人も私の前から居なくなりそうで怖いよ」


私のその言葉に空人の目がゆらりと揺れたのが分かった。


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