うみに溺れる。

うみ



「ついに明日ね」

「明日か…」


いつもよりも豪華な食卓に並ぶ料理たちは全て私の大好物だった。
お母さんもお父さんもしんみりとした顔で、ご飯を貪る私を見ている。


「ゴールデンウィークには帰るってば」

「遠い…」

「すぐじゃん」


随分と前に貰ったという焼酎を開けて、お父さんはしくしくと飲んでいる。


「まぁでも、空人くんも一緒ならちょっとは安心ね」

「…お父さんはまだ認めてないからな」

「ちょっと。いい加減にしなさいよ、お父さん!」

「ふんっ」


…いやいや、ふん、て。
いい歳したおじさんが気持ち悪いな。

なんて事を心の中で思いながら唐揚げに手を伸ばした。


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