女嫌いな年下のおとこのこ



「ちょっと可愛すぎじゃない?」


出来れば会社にも着ていけるような服がいいと言ったのだが、はあ?と眉を寄せた表情だけが返ってきた。


「充分オフィス向けファッションの範囲内だろ。それともあれか、お前のところはワンピース禁止ってブラックな社則でもあんのか」
「それは無いけどさあ…」
「着回しきかせてえならこれもアリだな」


こちらの意見など丸無視で口を出してくるので最終的に諦めた。

今更着るのが恥ずかしいと言うだけで、どれも本当にセンスは良いのだ。

女性経験など殆ど無いくせに、どこでそんなテクやら知識やらを覚えてくるんだろうと思うと彼の才能には恐怖しかない。


一通り用事を済ませて喫茶店で軽食を食べていると、瑞希のスマホに電話がかかってきたので珍しいなと思いつつ店外へ出る彼を見送った。

ケーキを食べながらのんびり待っていると、程なくして瑞希が不機嫌そうな顔で戻ってきた。



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