女嫌いな年下のおとこのこ
「聖、お前来週の土曜は空いてるか」
そして顔を見るや否や唐突に尋ねてくる。
「どうしたの?予定は無いけど」
「母親がこっち来るらしい」
「おばさんが?」
急にどうしたの聞くと、瑞希はどかりと椅子に腰を下ろした。
「こっちに居る知り合いに会いに来るから空いた時間に顔見せろって言ってきやがった」
「さっきの電話?」
「ああ。行き当たりばったりもほどほどにしろってんだ」
悪態をつき、アイスティーのストローをガジガジと噛みながら続ける。
「しかもいきなり電話してくんなって文句言ったら誰かと居るのかってしつこく聞くから聖の名前出した途端会いたい会いたいって聞きやしねえ」
「あはは!相変わらずだね」
そういうことなら勿論、と了承すれば「悪いな」と少し申し訳なさそうに言った。
「多分夜に合流する事になると思う。帰りは送る」
「え〜大丈夫だよ」
「お前ちったあ女の自覚持てや」
瑞希の何気ない一言にどきりとしてしまう。
女である事を認識してくれている上で一緒にいてくれるのは自分だけだろうと思うと、ちょっとした優越感が湧く。