女嫌いな年下のおとこのこ
約束の土曜の朝、エプロンをつけて作り置きを作ろうと食材を並べて料理本と睨めっこしていた聖に電話がかかってきたのは昼前だった。
休日出勤をしていた同僚から連絡が入り、聖が担当している会社から仕入れの件で至急連絡を取りたいと言ってきていると聞いた。
そう言われては仕方がないので予定を変更して料理を中断し、大急ぎで食材を片付けた後部屋着から着替えてメイクを素早く施して家を出た。
会社への道すがら瑞希には急遽出社する事になったと連絡を入れ、約束の19時までには必ず終わらせると伝えておいた。
必要無いかとも思ったが、万が一行けなくなった時にあらかじめ伝えているのとそうで無いのでは大きく変わってくる。
程なくして了解の2文字が返ってきたのを確認し、聖は駅から会社への道を小走りで駆けて行った。
そうして会社に到着すれば、同じく呼び出されたのであろう飛鳥が先にビデオ通話の準備を整えていた。